現在でもイギリスの食文化の中心はやはりパブを置いて他にありません。
しかし、そのパブでも街の中心にあるようなところでは、やはり女性主導文化の影響が出てきているようです。その大きな一つは、パブフードの充実ですね。
昔でも、地方の一軒家でやっているようなパブではレストランを兼ねていたところは多かったのですが、都市部のパブではだいたい男どもが立ってビール、たまにスコッチを飲むばかりでありました。
しかし、最近では「ガストロパブ」と称した食事を売りにしたパブが登場したり、普通のパブでもフードメニューには、従来のフィッシュ&チップス、ステーキ、ステイク&キドニーパイなどの伝統料理に並んで、なぜかチキン・ティカといったインド料理や、ペンネなどのイタリア料理があったりします。ま、どこも同じような種類ばかりなので、そういう冷凍食品を使っているだけなのかもしれませんが。
もう一つは椅子席の増加でしょうか。昔もパブに椅子席はあった事はあったのですが、座っていたとしても、昼間っからはた迷惑にブチュブチュやっているようなカップルであったり男女のグループ客だったりして、あとは延々と立って飲む男たちで占められていたわけですが、今は席が空いてないので立って飲んでいる、といった感じのところが増えて来ちゃいましたね。
また、肝心のビールの点でも、「ライト&コールド化」という時代の流れが来ているようです。
イギリスのビールと来れば、ぬるくて気が抜けていてやや甘苦いエール(ビター)がまず第一に来るのですが、いまや過半数以上のお客さんがラガー、つまり日本と同じようなビールを頼むようになっています。
しかも場所によっては、エール自体を置いていないパブもあるような有様で、代わりにあるのが「Stella Artois」のような、冷えて軽いライトエールだったりします。
その代わりに今ではすっかり日本でもおなじみのギネスが全国的な普及を見せていますが、そのギネスにしても「Extra Cold」と銘打たれた冷えたものも用意されていて、ビールのコールド化という流れを象徴したものになってましたね。
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