鶴見区と門真市の境、中央環状線沿い茨田大宮1丁目あたりに、日曜の6時から10時ごろまで、中国系というか中国残留孤児の帰国子女の人たちによって朝市が行われています。
最寄駅は地下鉄鶴見緑地線門真南駅で、はなぽ~とブロッサムから中環沿いを南下し、諸口西交差点を西側に渡ってすぐ北に行ったところにあります。
もともとは、中国残留孤児の優先受け入れ先となっている門真団地が近い事から自然発生的に誕生したらしいのですが、今やMeetsに載るなどして近県の中国人はもちろん、日本人も多数集まる一大観光地となっているようです。
今回は日曜の9時過ぎに行ってみたのですが、遠くからでも人目で分かる凄い人手ですぐに場所が分かりました。
その朝市をよく観察すると、店のタイプには3つあって、1つは焼鳥屋などがいくつかまとまった小さなモールの店先にまとまって並んでいる屋台、2つ目は完全に路上でビニールシートなどを引いて物を売っている路面店、そしてその近くにある業務用食材を売るスーパーです。
おそらく、最初のタイプが朝市の元祖で、店の所有者の許可を受けて営業し始め、そのうち2のタイプが増えだし、スーパーも需要に押されて中国系の食材を置き始めたってところじゃないかと思っています。
屋台で売っているものは、豚の色んな部位や野菜、酒、各種調味料から始まって、果ては中国語新聞や海賊CD、わけの分からないテレホンカードらしきものなども売られています。もちろん、飛び交う言葉のほとんどが中国語です。正直、日本語はあまり通じないですね。
食べ物屋台では、パンや肉まん、クレープで野菜を包んだもの、羊の串焼き、豆乳と豆腐脳と書かれた豆腐スープ、中国の揚げパン「油条」などがありました。
この日は、そのうち羊の串焼き(1本100円)と豆腐脳(1杯200円)、肉まんを食べましたが、まさに中国本土の味そのままで、中国に旅行をした時の記憶が思い出されて懐かしかったですね。特に豆腐脳は、お椀に柔らかいすくい豆腐がたっぷりと盛られ、薄味のスープに香菜やニラと唐辛子の醤が良くあって、大変おいしかったです。
香菜や肉などの生鮮品については屋台でも売られてますが、衛生面を考えるとスーパーで買ったほうが安全でしょうね。私は、スーパーで大阪では滅多に手に入らないラム肉のブロックを買いました。100g68円と超激安でした。屋台は午前で無くなりますが、スーパーは営業してるので朝に行く事が出来ない人でも結構楽しめます。
店の人に北京語の発音が多い事と、醤の種類や羊の串焼きの味付けからすると、やはり大陸北方系がメインっぽい感じはするのですが、広州系の油条やキムチもあったりするのでわけが分かりません。まあ楽しいからいいんですが(笑)。
とにかく、観光地化された神戸や横浜の中華街には無い、生活に密着した独特の魅力があるのは間違いありません。皆さんも、わずかの電車賃で行ける異国を一度楽しんでみてはどうでしょうか。