フランス料理やカリフォルニア料理などのこじゃれ系の店や寿司バーははなから除外で(笑)、アメリカでも人気の高いシーフードは生ガキを除けば日本の方がはるかに繊細で上質だと来れば、やはりアメリカらしくてうまい物の代表はステーキという事になります。
日本で輸入肉と聞けばとにかく堅くて味が無いというイメージがありますが、やはりそれなりのステーキハウスできちんとエイジングされた肉をレアに焼かれたものは、確かに多量で顎は疲れるけれど、決してただ堅いわけじゃなく、肉本来の旨みが十分に楽しめる逸品だと言えます。
まあステーキは値段的にはあんまりB級ではありませんが、日本ではなかなか味わえない食の経験としての価値は十分にありますからね。その中でもCP的にお薦めの店を紹介。
Taylor's Prime Steaks
3361 W 8th St
http://www.taylorssteakhouse.com/
まず日本のガイドには載っていない超穴場。
コリアタウンのど真ん中という治安の良くない場所にあったり内装が古めかしかったりするが、本格的なステーキがポテトやいんげんなどの付け合せもついて20ドル程度で食べられるのは非常に貴重。当然地元の人でいつも賑わっている。味はRuth's ChrisやThe Palmのような有名高級店ほど繊細ではないが、アメリカらしさを十分に満喫できるうまさだ。
Lawry's the Prime Rib
100 N. La Cienega Blvd.
http://www.lawrysonline.com/
東京にも支店を持つ、ビバリーヒルズの超有名プライムリブ専門店だが、他の高級ステーキハウスに比べれば意外にもCPは悪くない。
前菜や飲み物を頼んだらメニューが下げられ、ローストされた肉隗が載ったワゴンが運ばれてくるので、カリフォルニアからビーフボウルまで名が付けられたカットの種類と焼き加減、付け合せの種類を申告するシステム。普通の胃袋の持ち主ならばローリーズ・カットまでが限界。ジューシーで柔らかいプライムリブはもちろんだが、付け合せのコーンやポテトが甘くておいしい。全部はとても食えないけど。週末はかなりウェイティングバーで待たされるので是非とも予約を。
LA Prime
404 S. Figueroa St. Los Angeles, CA
http://www.thebonaventure.com/dining/la_prime.cfm_prime.cfm
ウェスティン・ボナベンチャーホテルの35階にあるステーキハウス。回転式のフロアでロサンゼルスの夜景を堪能できる楽しみはもちろんだが、ステーキの質も文句なし。うっすらと砂糖をかけて表面をカリッと焼き上げた仕上げが特徴的で、甘さは全く気にならず、かえって肉の旨みが引き出されているのに驚かされる。
予算は、ステーキに付け合せ、ドリンク&チップで10000円弱と安くは無いけど、接待や旅行の最後の夜など、絶対に外したくない食事にはここ以上のところは無いはず。
Nick & Stef's Steakhouse
330 S. Hope St. Los Angeles, CA 90071
http://www.patinagroup.com/restaurant.php?restaurants_id=6
ウェルズ・ファーゴセンターの1Fにあるステーキレストラン。店はLA Primeよりは少しカジュアルな雰囲気で、値段もほんの少し安めな感じ。
売りは、ドライ・エイジングされたサーロインとリブアイのステーキで、たまにアメリカではドライ・エイジドと銘打っていながら、味気ない固い肉を出されて閉口したりするのだが、ここのは文句なしに旨みと柔らかさが引き出されていて絶品。