比較的新しい店なのに、関西讃岐うどん界のドンである三ツ島真打のさらボン父さんのブログでも、何度と無く絶賛されているお店がこちら。

場所は中央環状線佐堂町交差点を少し北に上がったところで、八尾というよりも東大阪にあるという方が合っている立地にあります。建物は典型的なロードサイド物件という感じで、天井が高くて黒を基調としたしつらえがオシャレですな。
麺はグミ感とコシ、伸びが秀逸な国産小麦の熟成麺で、同系統の三ツ島真打と太さはそれほど変わらないものの、どことなくこちらのほうがしなやかで女性的な感じがするのが面白いところ。
うどんは注文の度に茹でられるのでタイミングによっては時間がかかりますが、常に茹でたてのレベルが保証されているのは安心感がありますね。
おでんやぶっかけのダシは甘めの関西風、暖かいうどんやカレーうどんのベースはイリコとカツオをガッツリ効かせた讃岐・関西折衷のタイプで、どちらも香りとキレが良く、さすがはマスターが割烹出身だけの事はあるレベルの高さです。

から揚げ、チキンカツ、天ぷらといった種物メニューも充実しており、チキンカツ定食なんかは柔らかくサックリ揚げられた鶏もも肉のカツと、小鉢や漬物、半人前以上はあるうどんがついて830円と、ボリュームと味を考えたら超が付く激安ですな。
おでんや天ぷら、から揚げ、フライといった単品も1個単位で頼めるなど、きめの細かいサービスが行き届いてますね。
この店で一つ、注文があるとすればカレーうどんの出来で、スパイス感がカレー粉由来のものだけなので少し単調な感じ。ダシが効いているので水っぽさは感じないですが、単品で790円と決して安くない値段だけに、もう一工夫欲しいところですな。
でも、総じて何を頼んでも外れがない、平均的なレベルが非常に高い名店だと思います。三ツ島真打が改装によって、どちらかと言うとうどん好きのためのストイックな空間になってしまったので、お年寄りや女性はこちらのほうが雰囲気的に落ち着くかもしれませんね。
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
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讃岐屋 雅次郎 (うどん / 弥刀、久宝寺口)
★★★★ 4.0