コミスタ神戸での料理教室の後は、IPSや神戸ハラルフード、モスクなどの北野のインドスポットに渡辺玲氏をご案内させていただき、5時半からはベンガル料理の名店、SONA RUPA(ショナルパ)での食事会に突入。

ここからは関西カレー界のドン(?)であるK1郎さんやKALUTARAのマスター、グルハギ・グルコバ常連のNORIさんの姿も見え、さながら関西のインド料理好きが集結してしまった感があります(笑)。
まずはショナ・ルパのオーナーシェフであるビジョン・ムカルジー師によるメニューの解説があり・・・

ある意味、ショナルパの真骨頂とも呼べる、渡辺氏も絶賛のスープ。以前のトマトスープにも感嘆させられましたが、このコーンスープもマッシュルームや野菜の旨みと軽いクミンホールの香りがマッチしていて絶品。これらのスープだけは、何年練習したとしても絶対真似できそうにありませんなあ。

左から、シンガラと呼ばれるベンガル式サモサ。皮にカロンジ(カロジレ・ニゲラ・ブラッククミン)と呼ばれるベンガル特有のスパイスが入っています。真中はジューシーなタンドリーチキン、右はマチェル・チョップと言うべきベンガルの魚コロッケ。どれもショナルパ特製のフレッシュコリアンダーチャットニーとの相性は抜群♪

そしてメインはプラオにカレーが3種、写真には載ってませんがナンとミントパラタが1枚ずつ。
プラオは、参加者の方々から「これは何のスパイスを使っているんだろう?」という疑問が出たぐらい、バスマティ・ライスの香りが凝縮された素晴らしい逸品。甘すぎずパリッと焼かれた本格的なナン、フレッシュミントがふんだんに使われたパラタと共に、カレーと絶妙のコンビを見せてくれます。
カレーは、左からベンガルのスペシャリテである生クリームが入ったマイルドな海老カレー、チングリ・マライ。カスリメティが程よく効いたナスとヒヨコマメのカレー、そしてピーマンの肉詰めをマサラで煮込んだシムラ・ランカル・ドルマと呼ばれる手の込んだカレーの3種。どれも絶品な事は言うまでもなし。

インドワインを皆で飲んだ後は、最近日本でも取り扱いが始まったと言う、アルコール度数7%と高めで少し甘めのGodFatherというビールも飲み~ので楽しい時間は過ぎていき・・・最後のデザートは、キールとマンゴーアイスが出され、私はマンゴーアイスのほうをいただきました。
しかしこの店を訪れる度にいつも感嘆させられるのは、料理に使われているスパイスの少なさ。
渡辺玲氏のレシピも、スパイスの少なさでは定評がありますが、ビジョンさんの監修本である「とっておきのインド・ベンガル料理」を見ると、それよりも1/2か2/3ぐらいのスパイスで料理が作られているのに驚いてしまいます。
それだけ、素材の質やテクニックに自信がある証拠なんでしょうが、大阪の某店のようにパウダースパイスてんこ盛りのカレー、いや刺激物がもてはやされている日本の現状では、この路線を貫くことがどれだけ勇気と信念、そして日本人に対する信頼が必要なのか、想像を絶するものがあります。
スパイスを隠し味的に使って素材の持ち味を最大限に生かすショナルパの料理は、一見して物足りなく思われる事も多いでしょうが、自分でインド料理を作れば作るほど、ここの料理の凄みに改めて気づかされてしまいますね!
ところで、今回は皆インド料理を愛する人たちばかりなので、特別にビジョンさんの許可が出て料理の写真を撮らせていただきましたが、現在ショナルパでは食事中の写真は不可になっていますのでご注意ください。
その理由としてK1郎さんも書いてますが、以前ショナルパに来られた方が、ブログ用の写真を撮るために全部の料理が揃うまで手を付けようとせず、料理を出すスピードに文句を言った挙句に自分の席の隣りに料理を並べて写真を撮り、ブログに載せた時には店の対応に腹を立てて酷評した事があったそうで、そこまでマナーの悪い、自分優先のブロガーがいるのかと愕然とさせられました。
自分でインド料理を作っていると分かるのですが、あらかじめ出来てる作り置きを温めているだけのいい加減な店ならともかく、ちゃんとおいしいカレーを作るためには、食べる直前でのスパイスの配合や仕上げが不可欠で、ホテルの大厨房ならともかく、この店の規模で全ての料理を一度に出すことは不可能なんですよね。
その店の誠実さを逆手にとって批判するのは、二重の意味で許しがたい気持ちを持ってしまいます。まずどこの店でも料理をおいしく食べることに集中する事。それが、客としての一番大事な姿勢ではないでしょうか。
追記:渡辺玲氏のブログにもショナルパの記事がアップされたのでトラバさせていただきます!

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