オープンした当初に、醤油ラーメンを食べたエントリーのみをアップしましたが、その後つけ麺や塩ラーメン、鍋ラーメンと一通りのメニューをいただいたので、本サイトのほうにも掲載しました。

塩ラーメンは、貝だしとブレンドされた優しいスープが特徴の、パンチのある醤油とは全く異なるキャラクターで、鶏白湯のイメージとしては醤油よりもこちらのほうがしっくり来るのではないでしょうか。具は醤油ラーメンともども、チャーシューと鶏団子を選べるようになりましたが、鶏団子+塩ラーメンだと本当に博多風鶏の水炊きを食べているような気になります(笑)。

そしてつけ麺は、麺量が240gとありますが量的にはそれほど多いわけじゃないので、二郎系のような乾燥重量表記ではないのでしょう。味は割とオーソドックスな魚粉+酸味添加タイプな上に、具がラーメンと全く同じなので、この店でのお薦め度は低めかな・・・値段が850円と安くないので、ボリュームや具に何か1つインパクトが欲しいところ。
逆にユニークなのが鍋ラーメンで、カセットコンロにアルミ鍋が乗せられた状態で出され、客はまず普通にラーメンを食べて、スープだけが残ったところでおもむろにコンロに火がつけられ、水で洗った玄米と卵、ネギが投入されて雑炊に仕上げてくれます。
値段は900円と通常では一番高い品ですが、雑炊の量が意外とあるので満足度は合格です。でも、漬物や卓上の醤油なんかがあると、ラーメンとはさらに目先が変わって楽しめると思うんですがね・・・店主さん、是非お願いします(笑)。
ただ、この店の場所は高速に沿った大通りのそばにあり、人の動線としてはほとんど機能していない立地なので、ぶらりと入る客を頼りにしていたらかなり営業は厳しいでしょうね・・・緑提灯5つ星の原材料コストを考えれば妥当とは言え、サラリーマン客がほとんどの場所でこの値段は強気だと思いますし。麺や紡のように「この店のラーメン」を目当てに足を運ぶ客を、これからどれだけ獲得できればいいのですが。
大阪のビジネス街で、良いラーメンを出す店は非常に貴重なので、頑張ってほしいところです。
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>https://gourmet.gazfootball.com/recent.html

新月 (ラーメン / 堺筋本町、谷町四丁目、松屋町)
★★★☆☆ 3.5