有名店編に続く第2回は、昭和の居酒屋編です。
不況・デフレが当たり前になった昨今では、ちょっとした繁華街になると個人商店が軒並み壊滅して、コンサル・資本系による今風な飲食店が氾濫する事態になってしまっていますが、そんな中でも戦後昭和から何十年と変わらぬ営業を続けておられる貴重な店をピックアップしてみました。
木造建築が半永久的に残るものでない以上、たとえ後継者がいたとしても、これらの店が同じ雰囲気のままでいられる時間が有限であるのは確かなので、その意味でも今のうちに楽しんでおくべきだと思いますよ~!
■クラスノ@大正
シベリア抑留経験がある御年93歳の老主人が焼く、名物のダシ巻きを食わずして大阪の居酒屋を語ること無かれ。
お通しで必ず出て来る、えんどう豆の卵とじを始めとして、何も変えない、変わらない事が今時どれだけ貴重なことでしょうか。
他にも巨大なくわ焼き、小鉢に無理やり詰め込まれる生野菜サラダなど、雰囲気も値段も昭和がそのまんま残っています。

■白雪温酒場@九条

薄暗い店内、メニュー・値段表は店に一切無しという、一見には極めて厳しい環境ですが、無愛想なご主人の対応も含めて、ここまで静謐さを感じる空間は他にありません。
もちろん、たとえ喋りがうるさくても「樽・金盃」のように怒られることはありませんが、意識をしなくてもつい寡黙になってしまうシンとした空気がここにはあるのです。
冬の寒い日に、シュンシュンと音を立てるチロリの小さな音をアテに、熱燗を一杯やる至福は何物にも代え難い時間です。
■千石酒場@寺田町
クラスノが、有名な分だけ女性や若者の客が多かったりで値段と店のしつらえ以外は全くの平成だったりしますが、こっちは客もろとも昭和で凝り固まっているお店。あ、そういやご主人の手伝いとしておそらくお孫さんと思われる今時のギャルがいたりするので、店員だけ何故か平成が混ざっていたりするのですが(笑)。
料理はどれも質実剛健で、現代的なけれん味は一切無し。普通に戦時中の軍隊話が出て来る常連に囲まれながら、つかの間のタイムスリップを楽しみましょう。

大阪B級グルメ世界遺産店・第1回【有名店編】

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