以前に沖縄料理の塩豚、スーチカーを作りましたが、その時にふと、「これをそのまま流用すればパンチェッタになるんじゃないか?」と思いつき、ネットでいろいろ検索してみました。

パンチェッタとはスパゲティ・カルボナーラに使われる事で有名な食材で、いわば燻製をせずに熟成・乾燥させたベーコンといったもので、3日間塩漬けするだけのスーチカーから、さらにハーブやコショウで香り付けと防腐処理を施し、脱水させながら2週間ほど熟成させるとパンチェッタになるというのが分かりました。
ところが、肉を脱水させるのにはピチットシートというものを使う必要があるそうで、通販やA-Priceという業務スーパーで価格を見てみると、どれも千円以上の値段がするので、私の自作料理のモットーである、市販よりも安く美味しくというポリシーとは異なってしまい、どうしたものかと悩みました。
ところがそれからさらに調べていくとピチットシートを使わないでも済むやり方がある事が分かり、その方法に沿って作ってみる事にしました。
そのポイントとしては、この方法ではクッキングペーパーで肉を包むのですが、ペーパーに溜まった水が腐ってしまわないように毎日紙をこまめに取り替える事と、同じく水が肉に触れないように、理想を言えば冷蔵庫の中に宙吊りにして、紙が皿などの面に触れないようにする事のようです。
紙をこまめに取り替えるのは特に問題は無いのですが、肉の宙吊りはうちの狭い冷蔵庫では到底不可能。
で、何か代案は無いかと100均で物を眺めていたところ、いいものを見つけました! それが、この魚専用のタッパー。

魚が収まる細長いサイズで、しかも中敷としてスノコ状の物がついているので、これならそのままバラ肉が入り、なおかつ肉と物との接触面積を少なく保つ事ができます♪
で、パンチェッタの作り方を整理しますと・・・

●材料
豚バラ肉 500g
塩 大さじ1.5
荒挽き黒コショウ 適宜
タイムやローズマリー お好みで
●作り方
まず、手をよく洗ってアルコールで消毒し、豚バラ肉に塩を刷り込んでいきます。
ラップでぴっちりと肉を包み、さらにジップロックに中の空気を抜きながら入れ、冷蔵庫で3日間放置します。
またもアルコールで手を消毒し、ラップを外して肉から出た水気をクッキングペーパーでふき取り、黒コショウとハーブを肉全体にまぶします。
クッキングペーパーに二重に包んで、あらかじめアルコールを噴霧しておいたスノコをしいたタッパーに置き、冷蔵庫に保管します。
ここから1週間は、タッパーに蓋をしながら、毎日手とスノコにアルコールを噴霧てクッキングペーパーを取り替えます。
次の1週間は、タッパーの蓋を開けたまま冷蔵庫で保管します。ここから肉をくるむクッキングペーパーは一重で良いです。
肉の赤身の色が濃くなり、表面から水が出なくなったら出来上がり!

で、早速パンチェッタ作りの最大の目的だったカルボナーラを作ってみたのですが・・・それは後日のエントリーで書きますね!