「丑寅」や「最」といった店が火付け役になって、今ではすっかりトレンディな飲みスポットになってしまった道具屋筋界隈。
中でも流行の最先端(?)と言うべき場所が、「千日前地蔵通り横丁」。がらんどうの屋内スペースの中に間仕切りで仕切られ、小さな店がいくつか入っているという、バブル時代に一世を風靡した「屋台村」を思い起こさせる風景です。
その一番奥にあるのが、にぎり鮨の店である「富久佳」さん。ちゃんとしたネタを板前さんが握ってくれるという事らしいので、期待して行ってみました。
カウンターの前にはガラスケースがあって、そこにネタと値段を書いた短冊が置かれているのですが、小さな店とは思えないぐらいに豊富な種類が揃ってますね。
単品も楽しめますが、断然お得なのが色皿というおまかせ。5貫580円単位で枚数を頼むシステム。
私がいただいたのは、シマアジ、寒ブリ、つぶ貝、タイ、カンパチの5品。あと単品で中トロを頼みました。

ネタはどれも分厚く、脂が乗ったブリ、旨味たっぷりのシマアジ、筋もなくとろける中トロなど、この値段からすると非常にお得な品なのは間違いありません。

あっさり目の赤だしも量がたっぷりで、魚のアラには身がしっかりついています。
ただ残念だったのはシャリの質で、たまたまなのかもしれませんがボソボソした食感の割れた米が出てきて、かえって邪魔になってしまっていました・・・
常連さんとマスターとの会話では、ずっとここでやるつもりはなくて、早いうちに独立した場所に移りたいとおっしゃってましたね。
コストパフォーマンスは良いほうだとは思いますが、雰囲気はB級と言うには味わいが無さ過ぎますし、いつ移転するか分からない店は本サイトに載せられないので、今回はブログのみでの紹介とさせてもらいました。
使い勝手は良い店なので、また再訪するかもしれません。どうもご馳走様!


関連ランキング:寿司 | 難波駅(南海)、近鉄日本橋駅、日本橋駅