厳密には「あいりん地区」ではない、そのすぐ周辺にあるエリアには、洋食や焼き肉、おでん、天ぷらなど昔ながらのスタイルを残した店が何故か多かったりするのですが、この店もその中の1つだと間違いなく言えるでしょう。
握りを出す江戸前寿司は屋台がルーツとされ、芝居帰りなどの客たちがさっと食べてさっと帰っていく、そういうスタイルの営業だったと言われています。
なので、串かつと同じく醤油はいちいち客に1つずつ出していられないので刷毛で塗っていたし、注文されてから握ったのでは立ち食い客をさばけないので、あらかじめ握っておいたものを出したと言われています。

こちらは屋台ではありませんが、その屋台スタイルを忠実に守っており、寿司はあらかじめ握って皿に並べられているものをオーダーする仕組みですし、ワサビを効かせたい客用に、ワサビを混ぜた醤油の入れ物まで置いてある念入りぶりです。

皿は2~3貫づけで150~200円、ネギトロのような一部の皿は300円とリーズナブル。明かりが蛍光灯で、ネタも全体的にしんなりしているのでパッと見は美味しそうに見えないのですが、臭みは無いですし旨みがちゃんと引き出されているのに感心します。
あとこちらでユニークなのは、つけ台に立つ職人さんが親父さんと若い人(親子?)が2人いて、日によって交互に担当が変わっている事。順番にどういう法則があるのかまでは分かりませんが、それぞれ微妙に寿司の味や形が違うのが面白いですね。
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親子寿し寿司 / 南霞町駅、新今宮駅、動物園前駅)

夜総合点★★★☆☆ 3.5