もう数年前から串カツテーマパークと化してしまった大阪新世界。

今でもぎふや食堂のような古い店が潰れたスペースに、どんどん串カツ店を開いたりしているようですが、あべのハルカスなどの大型商業施設に話題を取られたのか、何となく最近は客足が止まりつつある気がしますね。

でも金太郎飴串カツ店が無くなったとしても、それで昔の味わいが復活するわけでもないので、地元の人間にとってはどっちに転んでも良いことでは無いんですがね・・・

そんな流転の新世界の中で、酒の穴や半田屋、ぜにや、縄のれん田中屋といった渋い店が頑張っておられるのは心強い限りなのですが、こちらもそんな昔ながらの空気を今に伝える一軒です。

寿司屋ですが寿司自体のメニューは少なめですし、他にはアテがメニューや黒板に数種類とぱっと見は地味ですが、それぞれに丁寧な仕事が感じられて心が温まります。

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湯豆腐には香り高いダシ、三つ葉、鱧が入っており、土瓶蒸しの器に入っていて割烹で出て来てもおかしくないしつらえ。

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スルメの天ぷらは例のもじゃもじゃ状態ではなくあきまで端正に形よくふんわり揚げられています。どて焼きはトロトロ、ハマグリの酒蒸しはぷりぷり、海老のサラダもウサギさんのりんご付き(笑)。

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名物のバッテラは脂の乗った鯖と酢飯に挟まれた大葉のコンビが抜群で、マグロはしっかり鉄分が感じられるし、ゲソはレアな仕上げでごきげん。玉子は何と1貫ずつがが小さく焼かれて出てくるという芸の細かさ。

近所の縄のれん田中屋もそうですが、かつて労働者の町だったジャンジャン横丁でこんな丁寧な仕事が生き残っているというのは実に不思議ですよねえ。

今から新しく出来る店では絶対に見られないであろう、値段を度外視した実直な仕事が見られる貴重なお店。末永く営業を続けていただきたいと願うばかりです。

詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>https://gourmet.gazfootball.com/recent.html

奴ずし 居酒屋 / 動物園前駅、南霞町駅、新今宮駅)

夜総合点★★★★ 4.0


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