そろそろダイエットの効果も出始めて腹の苦しさも弱まってきたので、うめだ阪急の「あまから手帖フェア」に行って見たところ、あの鮒寿司のアラが630円という値段で売っていたので買ってみました。鮒寿司じゃリバウンドにはなりませんしね(笑)。
以前から鮒寿司は一度食べてみたいなと思っていたのですが、たまに百貨店で見る鮒寿司のお値段はどれも2000円以上の値札がついていて、買ってみて好みじゃなかった時のダメージを考えるとなかなか手が出なかったんですよね。
ここの店は、普通の輪切りにした鮒寿司も少量パックで1000円台で売ってまして、そっちにしようかなと一瞬思いましたが、食博の試食でくさやを食べた後の、あまりの「どぶくささ」に死にそうな思いをした記憶があったので(笑)、まずは一番安いものにしてみました。
家に帰っておそるおそる鮒寿司に箸をつけてみると、米麹の発酵した酸味と魚の生臭さが混じった何とも言えない風味が口一杯に広がります。
と書くと、凄くまずそうに見えてしまいますが、それほど嫌な感じは起きません。そう、ちょうど熟成が進んだくせのあるチーズのようで、まさに「魚のチーズ」という表現がぴったり来る味です。
また、米麹の酸味も漬物のようにさっぱりしていて、現在の寿司の元となった歴史に納得すると同時に、お茶漬けにすると良いという説明書きにもなるほどと思える味です。
量と値段を考えると気軽にとは言えない食べ物ですが、食に興味がある方なら、一度体験してみる価値はあるんじゃないでしょうか。