西成のあいりん地区、釜ヶ崎と言えば、年配の方になればなるほど、日雇い労働者が集うアンタッチャブルな地域という認識を持たれている人が多いでしょう。

しかし、このあたりも日雇い労働者は不況と高齢化によって、生活保護で生活する人が多くなり、元はドヤと呼ばれた日払いの木賃宿も、外国人バックパッカーを相手にインターネットや英語環境を整備するなどして、大きく性格を変えつつあります。
そんな流れの1つとして、あいりん地区のど真ん中にある、地域で最もディープな店である「難波屋」で度々ライブが開かれるようになり、西成も徐々に音楽関係者にとって馴染みのある街にもなって来ました。
その、難波屋ライブ関係者のつながりから2010年末にオープンしたと言われているのが、「音呑庵」。
夜が早い従来の飲み屋とは違って、基本的に夜営業がメインですし、客層も若い人が中心で女性の姿も珍しくありません。難波屋ゆずりのライブスペースも奥にありますし、中で飲んでる限りはミナミあたりにいるのかと錯覚しそうですよ(笑)。

しかし、アテや酒の値段はあくまで西成価格。値段は難波屋レベルでありながら、ボリュームや調理の丁寧さは西成レベルを越えているところが素晴らしいです。元「板さん」にいた寿司職人の方がいるので、この近辺では珍しいにぎり寿司がいただけるのも嬉しいですよね。
さて、この店から湧き出すムーブメントが、さらに西成の姿を変えて行く事になるんでしょうか。
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音呑庵 (立ち飲み居酒屋・バー / 今池駅、萩ノ茶屋駅、今船駅)

夜総合点★★★★ 4.0