ここ最近は何故か食いしん坊仲間のishさんと洋食について語らうことが多くて、先日も夜中にドミグラスソースの作り方について熱くTwitterで語ったかと思うと、天満や京橋で洋食中心の飲み会を開いたりしておりました。

しかし、そういった真っ当な洋食ばかりを話題にしていると、ついつい反動でチープな大衆洋食も行きたくなるもので、天満の会の時にふと思い出したグリルうえのへ久々に訪問してみました。

店頭に飾ってあるオムライスの姿とは似ても似つかない、皿の端までこんもりと円形に盛られた大量のチキンライスの上に薄焼き卵がライスを覆い切らない状態で載っているという、言わば逆誇大広告とも言うべきオムライスが名物の店ですが、その他のメニューも相当なボリュームです。

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今回はこちらの独特なドミグラスソースを味わいたかったので、ハンバーグを注文。本サイトにデータを載せた当時であれば巨大なチキンカツを行ってたところですが、もうさすがに年齢的にきつくなってしまいました・・・

しかしハンバーグも容赦なく、みっちり肉が詰まった大人の手のひら大サイズな上に、目玉焼きとスパゲティの付け合せ、多めの皿ご飯で腹いっぱい。

薄茶色のソースは、ドミグラスと言うよりもイギリス・アメリカ料理のグレイビーソースに近いタイプで、トマト及びケチャップの甘みや酸味が入らない塩味ベースなのが特徴です。なにげにゴツイ目に切られたキャベツにかかっているマヨネーズが手作りなのもポイント高し。

このソースだけだと少々ボケた味わいなのですが、これに卓上のタバスコをたっぷり、ウスターソースを少々ブレンドすると、何ともごはん泥棒な絶妙の味わいに変化するんですよね~。数年前まで堺筋本町にあった漁火という洋食店も同じようなソースだったのですが、もうこの味はここでしか楽しめないのかもしれません。

こちらも一時は閉店の危機にあったようですが、何と現在は娘さんが厨房に立って店の味を守っておられます。ご主人の引退即閉店というのが個人B級グルメ店の宿命なのですが、これは非常に嬉しい例外ですね! 常連さんとの会話によると、消費税アップ後も値段は据え置きで頑張られるそうで頭が下がります。

以前と変わらぬ味を楽しませていただきました。どうもご馳走様!

グリルうえのハンバーグ / なんば駅(大阪市営)、大阪難波駅、難波駅(南海))

夜総合点★★★★ 4.0

昼総合点★★★★ 4.0