25年近く前に初めて訪れた中国は、まだ中国が改革開放されてさほど年月が経っておらず、一応外国人が制限なしに全国を訪れることが出来るようになったぐらいの時期でした。

当時の食堂といえば、一部の接待用の高級店を除けばどこも内装はコンクリのペンキ塗りで、実に殺風景なものでした。しかし帰国して5年後ぐらいに初めてこの店に来た時は、その中国の食堂そのまんまの佇まいが日本に存在していたことに驚きました。

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そしてランチの料理もタイムマシンに乗ったかのように昔と変わらず、山盛りの焼きそばとカレーやきそば、素朴で多量のチャーハン、中華風にあんかけのカレーライスのみ。

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カレー焼きそばの味はあまり中華出汁の味は効いてなくてシンプルなカレー粉味ですが、そこはかとなく小エビと豚の出汁がアクセントになってます。値段も510円でやはりほとんど当時から変わっておらず。

おそらく今となっては、この店と同じ雰囲気の店を中国本土で探すのが難しくなっているんじゃないでしょうか。あと10年もしたら、中国人ですら「こんな殺風景な店なんて」と文句を言うようになるかもしれませんね(笑)。

福仙樓北京料理 / 淀屋橋駅なにわ橋駅北浜駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5